昔のアメリカ研究 備忘録 ― 2025年06月21日

佐藤清子さんの本『宗教の自由と不寛容のアメリカ史-19世紀の反カトリックとプロテスタント-』(東京大学出版会、2024年3月)の書評をやっと書き上げた。本書は、アメリカ合衆国史における建国期以後から南北戦争(一八六一~一八六五年)までのアンテベラム期に活動したプロテスタントの自発的結社「内外キリスト教連合」(The American and Foreign Christian Union, 以下、AFCUと略記)に焦点を当て、その活動を前史から追うことで、アメリカにおける「宗教の自由」の探求と内外への「輸出」の歴史を反カトリック運動や奴隷反対運動との関わりで解明し、その自由概念の特徴、端的に言えば「偏り」、別言すれば「宗教的不寛容」と表裏一体をなしていることを明らかにした優れたものである。
書評が公開されたら、さらに詳細を紹介します。
そのために昔々書いた拙論を復習した。井門富二夫先生編『アメリカの宗教伝統と文化』(大明堂)、同『アメリカの宗教』(弘文堂)いずれも1992年刊。前者ではアメリカに渡ったピューリタンの宗教思想とその源流を押さえ、後者では、東海岸の植民地時代の各邦ごとの公定教会の由来と状況を整理して、英から独立し、連邦憲法そして修正第一条の成立までを追っている。昔にしてはよく出来てると自画自賛(笑)。
その後、宗門問題やカルト批判などに忙殺されて、アメリカ宗教史をじっくり追う時間がなくなった。アホトラの福音主義など傍流中の傍流だったんだがね、いまや政権と結びついたとは、隔世の感だよ。
上記の1992年の拙論考をpdfにしてあったのアップした。備忘録として。
下記リンクをクリックするとダウンロードできるはずです。
「政教分離社会とプロテスタンティズム」、井門富二夫編『アメリカの宗教伝統と文化』大明堂、1992年、第Ⅰ部第2章。
https://drive.google.com/file/d/1vcw1AMtqJRGaWd4cvgrchDWgy2b1BwoL/view?usp=sharing
「政教分離社会の展開とでのデノミネーショナリズム」、井門富二夫編『アメリカの宗教』弘文堂、1992年、Ⅰ部第2章。
https://drive.google.com/file/d/1S8E8A03FBUadfFOAewDx9ql3nzkMzth6/view?usp=sharing
書評が公開されたら、さらに詳細を紹介します。
そのために昔々書いた拙論を復習した。井門富二夫先生編『アメリカの宗教伝統と文化』(大明堂)、同『アメリカの宗教』(弘文堂)いずれも1992年刊。前者ではアメリカに渡ったピューリタンの宗教思想とその源流を押さえ、後者では、東海岸の植民地時代の各邦ごとの公定教会の由来と状況を整理して、英から独立し、連邦憲法そして修正第一条の成立までを追っている。昔にしてはよく出来てると自画自賛(笑)。
その後、宗門問題やカルト批判などに忙殺されて、アメリカ宗教史をじっくり追う時間がなくなった。アホトラの福音主義など傍流中の傍流だったんだがね、いまや政権と結びついたとは、隔世の感だよ。
上記の1992年の拙論考をpdfにしてあったのアップした。備忘録として。
下記リンクをクリックするとダウンロードできるはずです。
「政教分離社会とプロテスタンティズム」、井門富二夫編『アメリカの宗教伝統と文化』大明堂、1992年、第Ⅰ部第2章。
https://drive.google.com/file/d/1vcw1AMtqJRGaWd4cvgrchDWgy2b1BwoL/view?usp=sharing
「政教分離社会の展開とでのデノミネーショナリズム」、井門富二夫編『アメリカの宗教』弘文堂、1992年、Ⅰ部第2章。
https://drive.google.com/file/d/1S8E8A03FBUadfFOAewDx9ql3nzkMzth6/view?usp=sharing
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